夏休み直前!閉園前にとしまえんに行こう!
としまえんど!
としまえん閉園が決まってから僕は既に2度、としまえんに行った。
最初は7月の上旬。コロナの影響もあり、閑散とした園内に塗装の剥がれた絶叫マシンが稼働する姿は、まさに終わりを感じさせられる光景で、楽しさと同時に侘しさと物悲しさを感じた1日だった。
2回目は8月の初頭。梅雨明けしたばかりの園内には、プール日和だった事もあってお客さんが詰めかけ、園内は活気に満ちていた。
その様子は20年前の賑わいを彷彿させ、本当にこの風景があと一カ月で終わってしまう事が信じられないという気持ちになった。
情緒的な言葉はまた別の日記で連ねるとして、ここでは最後にとしまえんを訪れる人々に、今も残っているアトラクションの中での僕のおススメを紹介したいと思う。ぜひ皆さん、としまえんの最後の姿を記憶の中に残しに行って欲しい。
目次
乗り物おススメベスト7
第7位 イーグル
としまえんの乗り物の中で最も高さを楽しめる乗り物、それがイーグルだ。
としまえんお得意の回転系乗り物だが、イーグルは回転速度は比較的遅く、横Gもあまりかからないので酔うこともなく、多くの人が楽しめる乗り物だと思う。
おススメは夕方に乗る事。35mの上空から、としまえんの全景、練馬の街並み、そして遠くに秩父山塊の山並みを眺める事ができる。
この眺めをぜひ、目に焼き付けよう!
第6位 フリュームライド
1970年からある川下り系の王道マシンでとしまえんの中でも有名なアトラクションの1つ。
最後に4.5mの急降下があるが、ほとんど水しぶきも浴びないので、気軽に楽しめることができる。
派手さは無いが、水も綺麗でとにかく清涼感を感じられる気持ちのいい乗り物だ。
第5位 ブラワーエンジン
日本の多くのジェットコースターは「巻き上げ式」といって、最初にコースに設置されたチェーンで車両を最高度まで巻き上げ、あとは慣性で走らせるという方式なのだが、ブラワーエンジンは自走式。1両目の機関車型の先頭車のモーターによって走るコースターだ。
ブラワーエンジンは時速36kmとコースターの中ではかなり遅い部類なのだが、見た目以上にスピード感があり、乗っていて楽しい。高低差もあまり無いので子供から大人まで楽しめ、しかも同じコースを3周もしてくれる。
ぜひ実際に乗って分かる爽快感を味わって欲しい。
個人的にはこのコースター、場所もとらないので、としまえん閉園後は西武園とかに移設して残してくれないかなぁと強く願っている(レトロという西武園のテーマにも合いそうだし・・・)。笑
第4位 サイクロン
1965年に作られ、今年で55歳になる老舗コースター。
スペック的には最高時速65km/h、最大高低差18mと、後続のコースターに追い抜かれてしまっているが、それでも登場時は「東洋最大のコースター」と呼ばれていただけあって、乗りごたえのあるコースターだ。
二度の急降下のあと、石神井川を渡ってプールの横を通り、最後にトンネルを走るというコースも独特で楽しい。
ぜひ王道コースターの雄姿を胸に刻んで欲しい。
第3位 トロイカ
としまえんは最初に紹介したイーグルのほか、マジック、ブレイクダンス、ウェーブスティンガー、スイングアラウンドなど数多くの回転系マシンが存在する。
その中で個人的に最も絶叫度が高いのがトロイカだ。
スピード感のある回転に加えて上下の動きがあり、体に結構な遠心力がかかり、胃の調子によっては少し酔う。富士急ハイランドでも人によっては「FUJIYAMAよりトンデミーナの方が怖い」という人もいるがまさにそれで、個人的には正直サイクロンより遥かに怖い。
回転系マシンの王様と言って過言ではないトロイカは、1979年に登場した41歳のマシン。他遊園地での類似マシンが引退していった中、よく最後まで頑張ってくれた。ぜひ訪れたら記念に乗って欲しい。
第2位 フライングパイレーツ
としまえんの中央で存在感を放つ二艘の大きな海賊船がフライングパイレーツだ。
「パイレーツ」や「バイキング」など類似のマシンは全国にあるが、このフライングパイレーツは定員120名(コロナで半分の座席を閉じているが)と大きく、しかもアトラクション自体が建物の2階にあるので、地上45mを急降下するダイナミックさがある。
僕の中ではとしまえんと言えば思い浮かぶのは中央でフライングパイレーツが動いている光景で、まさにとしまえんの象徴のような乗り物だ。
としまえんを訪れたときは必ず乗っていって欲しい。
第1位 カルーセルエルドラド
としまえんが誇る「機械遺産」に認定されたメリーゴーラウンド、カルーセルエルドラド。としまえんの会員が「木馬の会」、としまえんのマスコットキャラクターが「カルちゃん」「エルちゃん」である事から分かる通り、としまえんを代表する乗り物だ。
デビューは1907年ドイツのミュンヘンでのオクトーバーフェストだったという歴史ある乗り物であり、その後アメリカの遊園地に設置されていたが、遊園地の閉園と同時に廃棄の危機にあったところをとしまえんが買い取り、コンテナ船6艘で運ばれてきたという経緯がある。
エルドラドが「黄金郷」を意味するだけあって装飾も華やかで、この乗り物での撮影を目当てに訪れるゴスロリファッションの女性や、コスプレイヤーも結構見かける。
としまえんで最も「映える」スポットと言ってもいいかもしれない。
このカルーセルエルドラドについては多くの人は「当然残すでしょ?」と思っているが、先の予定は何も決まっていないのだという。
西武園でも、閉園後の練馬城址公園でもどこでもいい。ぜひ「遺産」としてしっかりと残して欲しい。
というわけで、としまえんの乗り物系をおススメしたが、としまえんにあるのは絶叫系アトラクションだけではない。施設系のアトラクションにも外せないものがあるので、そちらは別のランキングで3つ紹介する。
施設おススメベスト3
第3位 ミラーハウス
部屋中鏡が張られた建物。合わせ鏡なので、どこに道が続いているのか、ぱっと見では分からず、迷路を歩いて進んでいく形になっている。
シンプルだが合わせ鏡がこれだけある建物はほかになかなか無く、一度体験してみて欲しい。
なお、子供は走って鏡に激突する事があるそうなので、子連れの方は気をつけよう。
第2位 トリックメイズ
いわゆる巨大迷路だがアスレチック型5階建ての大型施設で最も難易度が高い知力コースは目安時間が45分とバカにできないスケールがある。
ちなみ知力コースでも結構体を使って動き回るので汗だくになり、特に夏は暑い中、中にはもちろん自販機等も無いので、しっかりタオルと飲み物を持って挑もう!
第1位 昆虫館
としまえんの北端の森の中にある建物。
基本的には昆虫の標本が展示されているだけなのだが、その標本は世界の美しい蝶がアート的に飾られており、とても美しい。また、あまり知られていないが日本で初めてオオクワガタの繁殖に成功したという由緒正しい昆虫施設なのだ。
男の子がいれば絶対に喜ぶスポットだと思うし、個人的には隠れインスタ映えスポットだと思う。この標本も閉園後、ぜひ練馬区の美術館とかで引き取ってもらって展示して欲しいなと個人的に願っている。
絶対にプールは外せない!
さて、としまえんのアトラクションを紹介してきたが、それらはとしまえんの石神井川の北側、あくまで半分の話であって南側はほとんどがプールのエリアであり、としまえんはプールで半分できていると言っても過言ではない遊園地だ。
1961年にナイヤガラプールをオープンした後、1965年に世界で初めて流れるプールを設置したことはとても有名だ。
それ以外にも、練馬城址の山に聳え立つ水の砦とも言うべきハイドロポリスは曲線型の大型スライダーとしては日本初のもので、夏のとしまえんの人気を支えてきた。
ハイドロポリスは3つのタワーに分かれ、コースが合計9つあり、非常に種類も豊富だ。AタワーとCタワーはボディで滑るタイプ、Bタワーは浮き輪に乗って滑るタイプであり、Cタワーには曲線コース以外に22mの落差を一気に滑り降りる直線コースがある。
オフィシャルには禁止しているが、この直線コースでは滑った後、水の上を上手く跳ねる事を競う常連さんたちがいる。ちなみに僕も挑戦したが全く上手くいかなかった。初心者は危ないので真似をせず、常連さんたちのテクニックを見て拍手を送ろう。笑
注意!としまえんは現在チケット予約制
さて、ここで注意をしておく。
現在としまえんは新型コロナウィルスの影響でチケットは予約制になっている。
その日の思い付きで行っても入ることはできないのだ。
かならず公式サイトで確認の上、チケットを購入してから入場するよう注意しよう。
最後のとしまえんは計画的に!
最後のとしまえんを楽しもう
残り一カ月を切ったとしまえんではイベントも盛りだくさんだ。
特筆すべきは8月に16回も花火大会が開催されること!打ち上げは20時から7分間だけだが、としまえんを一日楽しんだ最後の締めに花火を眺め、思い出を彩ろう。
ちなみに今週末以降の開催予定は下記の通りだ。ホームページでもチェックし、万全を期そう。
7(金) ・ 8(土) ・ 9(日) ・ 10(月) ・ 11(火) ・ 12(水) ・ 13(木) ・ 14(金) ・ 21(金) ・ 22(土) ・ 23(日) ・ 28(金) ・ 29(土) ・ 30(日)
それ以外にもプールでウォーターマーメイドパレードやプロジェクションマッピングが行われたり、泡パーティーである「あわあわアワー」、豪華アーティストを迎えてのミュージックライブステージもある。
とにかく8月はイベントが盛りだくさんだ。詳細は「-THANK YOU FOR EVERYTHING.-」に掲載されているので、事前に必ずチェックしよう。
100年近い歴史を誇るとしまえんのグランドフィナーレ。
働いている職員さんたちにも敬意を表しながら、最後の最後まで遊び尽くそう!